秋空と焼き秋刀魚

スポーツの秋、味覚の秋、秋の季節は気候も良いときと悪いときがあったり、食べ過ぎ、飲み過ぎたりして、体調を崩す原因になります。皆さんくれぐれも気をつけましょう。

さて、過日テレビで東海メディカルプロダクツ社長、筒井宣政さんが紹介されていました。「7万人の命を救った奇跡の医療器具、IABPバルーンカテーテル」(ルビコンの決断)

この器具を国内で初めて製品化したのは医療業界とは全くの無縁だった小さな町工場の経営者。この「命の医療器具」はどうして生み出されたのか?開発の裏には生まれながらに重い心臓病を抱える愛娘の存在があった。

筒井社長の娘さんは思い心臓の病気を患いあと10年の寿命と宣告された。娘さんの手術の為に蓄えた2000万円を医療開発に寄付を考えたが、主治医から人工心臓を開発しては、と思いもよらないアドバイスがあった。ここから筒井社長の全てをかけた戦いが始まった。


しかし開発を始めてから8年後、開発を断念せざるをえない厳しい現実に突き当たる。膨大な開発費用と年数を要することであった。実際開発には8億円かけていたが、最終開発まで500億円から1000億円かかると予測され、最終開発を断念した。

しかし、筒井社長の娘さんへ願いは違う形として実現した。それが「7万人の命を救った奇跡の医療器具、IABPバルーンカテーテル」の開発であった。当時は海外からの輸入器具はあったが、合併症を引き起こす可能性が高かった。そこで筒井社長は日本人の体にあったIABPバルーンカテーテルができれば合併症も引き起こさないのでは、と考えたのである。不眠不休の開発が進み、多くの医療関係から高い支持を受けることに。そんな中、最愛の娘さんは一生を閉じた。(享年23歳)

 

筒井社長いわく人は自分がもともと持つ力の10倍の目標を持つべきである。多くは今の自分の力でできるところを目標とするから、何もしないうちに目標が達成されていることになる。これでは本当の目標にはならない。」

 

人間が成長する過程で「動機」が非常に重要と思われる。逆境を跳ね返して、困難を乗り越えてとか美談として多く取り上げられます。

 

しかし現実的には失敗の連続のように思われます。

 

前段にてご紹介の㈱カクヤスの佐藤社長。新しい事業展開を行うとき「まずお客さんが望んでいるかが重要(お客様視点)、次に会社としてできるか(経営資源)。本人がやりたいかどうか(情熱)」この3つが揃った時にやってもいいことにしている。もし失敗したら、との質問に「失敗を恐れてやらないことほど愚かなことはない、またそこから得られるものもあるので、勉強代と思っている」と答えていました。

 

大久保恒夫石井成城相談役は「人は必ず失敗から学ぶ、人は必ず成長する」と信じている。

 

柳井ユニクロ代表は「ちょっと賢い経営者は連戦連勝だと思っている。そんなのあり得ないでしょ。新しいことをやろうと思ったら失敗して当たり前。一勝九敗でもいいくらいですよ。(失敗してないのは)自分たちが新しいことをやっていないか、その失敗した原因を分析していない。本当に優秀な経営者は全敗だと思っていますよ。一勝するために真剣に考えて、勝つために九回失敗するんです。早く失敗して、早く考えて、早く修正する」(カンブリア宮殿)

 

 

 

追伸

今回のブログ、うちの3人には当てはまりませんから。短期決戦でもありますから、必ず勝利します。 必ず。必ず。 

・・・うぅ~重い。