「あすふかけつの事業」 (大和ハウス工業)
大手法人様より「二条駅付近で中小規模の事務所を探して欲しい」との依頼を頂き調査したところ、
ビルの運営企業にびっくり!
BiVi二条→大和リース(大和ハウス)
コスパ→オージースポーツ(大阪ガス)
京都弥生会館(2009年6月末閉館)→JR西日本
これらの企業の外、大学も。立命館大学本部、佛教大学(現在建設中)などがあります。
朱雀地域、聚楽廻りなど昔は京都の中心であったとか。確かに、二条城は徳川家康が朝廷を
監視するために建立したらしいです。
繊維関連企業が興隆時代の賑わいの中心は新京極や河原町ではなく大宮通り、千本通りだったと。
しかし、現在では大規模な店舗施設に客足は流れ、したがって資本力のある大手法人しか生き残れないな時代なのだろうか。
前段のブログ「ピンチをチャンスに」「短所を長所に」・・・・で小松製作所を紹介しました。坂根会長は企業の方向性についてトレンドに合致していることが必要と語っている。
上記運営企業の中でも、BiVi二条のグループ会社の「大和ハウス工業」はすごいです。
大和ハウスは、この大不況の中でも売上高1兆6900億円、営業利益730億円をたたき出す企業。
しかし、大和ハウスも過去は業績不振に悩んでいた。1993年泥沼の状態だった大和団地の建て直しに現在の会長樋口武男氏に白羽の矢が。(当時有利子負債が売り上げの2倍、不動産評価損500億円、累損赤字86億円の、まさに泥舟だった。)これを樋口氏が着任してから2年で大和団地は黒字に転換。7年後の2000年には、売上高は1441億円に倍増し、念願の復配を達成。そして大和ハウスの社長に就任。しかし、大和ハウスは大和団地を合併により巨額の利子負債を抱え込むことに。そして社長樋口氏は大きな決断を。2003年2100億円の特別損失の一括処理、913億円の赤字決算を公表し、攻勢に転じた。一連の樋口の改革が功を奏し、翌2004年には連結売上高1兆2246億円、経常利益725億円、純利益372億円を計上し、V字回復を果たしたのである。
「何をしたらもうかるか、ではなく、将来社会で何が必要になるのか、どうすれば社会のためになるのかを考えて事業をやることが大切。将来、社会に必要な事業を手がけることが、結果として売り上げや利益につながる」
(樋口会長)
現在同グループは、これからの社会のあり方に沿った事業を重点施策として行う上でキーワードを掲げています。
「あすふかけつの(明日不可欠の)」事業
「あ」は安全・安心、「す」はスピード、「ふ」は福祉・医療、「か」は環境・エネルギー、「け」は健康、「つ」は通信・情報。そして「の」が農業を指す。
たとえば「ふ」は「福祉・医療」を指す。大和ハウス工業はロボットスーツの開発を手がけるサイバーダインに出資し、ロボットスーツのリース事業を展開している。想定している利用方法は、肉体を使う仕事が多い福祉・介護現場のサポートである。
「か」は「環境・エネルギー」を指す。リチウムイオン電池など環境技術を活かした環境エネルギー事業への取り組み、「住宅ストック市場」への取り組み。
「の」は「農業」を指す。倉庫のような空間でレタスなど葉物野菜を育てる「植物工場」を開発したほか、雪国まいたけと提携して中国でキノコを販売する計画だ。日本の食料自給率が低迷し、食の安全に関心が高まるなか、本格的に農業を主力事業。
そのほか同グループは中国でのビジネスも重視し、2009年6月に地元企業と合弁で963戸のマンションを竣工した大連では、現在、新たに2190戸の分譲マンションや商業店舗、ホテルなどの複合施設を建設中。蘇州では大和ハウス工業単独で902戸の分譲マンションを開発中である。2009年12月時点で大連の963戸のマンションの契約率(戸数ベース)は90%を超えている。
大和ハウスは、人間が暮らす住宅だけでなく、その生活に必要な事業の複合的な展開を目指している。(やはりそうなんだ、単に画一化された低価格の商品に消費者が群がる時代はおわり、大和ハウスのような大手ですら、高付加価値の商品を必死で探り創り出そうとしている、では中小零細はどこで生き残れるのだろうか)「前段ブログ『コトチカ四条』にてご紹介」
「 プレハブ住宅の建設から団地開発、RCマンション建設からショッピングセンターの建設、また高松で進められている丸亀町再開発G街区計画でも核建築物は大和ハウス」(前段ブログ「帰郷・寄り道編」にてご紹介)
追伸
ところで、それぞれの施設に営業をかけて返事はどうだったかといいますと、すべて現在募集しているテナントは無いとのことでした。残念です。気持ちを入れ替え新規開拓を行います。